女性はなぜトイレが近いのか？

膀胱の出口には、内と外の括約筋があり、内膀胱括約筋と外膀胱括約筋とそれぞれよんでいます。
内膀胱括約筋は、自分の意識で働きをコントロールできず自動的に働きます。
反対に、外膀胱括約筋は意識的に締めたりゆるめたりできるのです。
トイレで「おしっこ」を出そうとゆるめたり、漏らしそうなのをガマンするのは、この外膀胱括約筋なのです。
しかし、女性の外膀胱括約筋は男性に比べ弱く、収縮させて排尿を一時的にストップさせることが苦手なのです。
さらに、女性の尿道は太くて短く（2.5～5センチ）男性のは細くて長い（20～30センチ）とそれぞれ違います。
男性は長時間おしっこをガマンできるが、女性はガマンできないのは、この尿道の長さと、括約筋の強さの違いがあるからなのです。

おしっこ製造工場は腎臓

腎臓には一日に、「1.5トン」もの血液が流れ込んできますが、その血液の中から腎臓は水分と老廃物を濾しだして、水分のほとんどを血液にもう一度戻しています。
この腎臓で濾した水分のうち1％と、不要になった老廃物を尿として膀胱に送り出しています。
一日のおしっこの量は「約1.5リットル」。ペットボトルぐらいは出しているんですね。

おしっこは我慢しない

おしっこを出したいという感じの尿意は、膀胱内に0.2～0.3リットルたまると起こります。
0.4～0.5リットルためると今度は、痛みを感じるようになります。
ガマンをすれば0.5～0.8リットルためることができますが、尿をためすぎると、尿路感染症や膀胱炎を起こす原因になります。
また、腎臓に影響して腎盂炎を起こすこともありますから、おしっこのガマンは「百害あって一利なし」ということです。

おしっこのツボ「湧泉（ゆうせん）」

足の裏、中央の深いくぼみにあるツボ「湧泉」水分や体液をコントロールする働きがあるので、尿の出すぎや間隔が遠すぎのときに刺激すると効果的。
足の冷えにも有効的です。あぐらの姿勢で指圧したり、げんこつで叩いたりするとよい。
足が冷えて尿が近い方は、お灸をすると下半身が暖まり、体調が良くなります。