爪の色で健康が分かる・・・ほんと?
爪というのは、もともと透明で色はありません。
爪の色は、爪の下に流れている血液が、薄いピンク色に透けて見えるからで、爪の色は血液の色と考えて、間違いはありません。
爪を押さえて離した際に、すぐにピンク色に戻れば健康。
押さえたときの白い色のままなら、健康とは言えません。
白い色のままだと、貧血を起こしていると考えられ、その貧血が爪の色の薄さとなっていると考えられます。
ちなみに、強い貧血が長く続くと、爪の真ん中が凹んでスプーンのような形になります。
これを、匙状爪(さじじょうそう)、スプーン爪(spoon nail)、等と言い、貧血特有の症状として現れます。
爪に三日月があるのは健康?
爪の根元には「爪根(そうこん)」という爪を作る部分があります。作られたばかりの爪は、軟らかいので白っぽい色をしている。
爪の根元の白い三日月の部分は、作られたばかりの部分で「爪半月(そうはんげつ)」と呼ばれているものです。
よく、この三日月が大きい人は健康だという話を聞いたりしますが、それは本当とは言えません。
調査によると、この三日月が10本の指全部にある人から、まったくない人まで千差万別で、これは、個人差であると言えます。
ただ、「爪半月」が全部の指にある場合も、親指の三日月は大きく、小指に行くほど小さくなるという特色はあります。
結論としては、三日月の大きさよりも、その数に関心を持つべきでしょう。
健康な時の爪の三日月の数を観察しておき、急に三日月が減ったら、体調をチェックするようにしましょう。
爪にできる「しわ」を観察する
長く病気をしたり、急に重い病気を経験した後に、爪に横のミゾが観察できます。
この横ミゾは、爪に栄養が不足したために発育が悪くなって出来たものです。
爪の成長スピードは、1日に0.1㎜程度です。
ということは、爪の横ミゾを見れば、どのくらい前に体調を崩したかが推測できます。
例えば、根元から5㎜のところに横ミゾが観察できれば、約50日前に体調を崩したことが分かります。
栄養障害や、精神的なショック、湿疹・皮膚炎・円形脱毛症などの皮膚の病気でも、爪の横ミゾは観察されます。
爪にできた縦の線は、中年以降に出てくる、一種の老化現象と言えます。
30歳を過ぎれば、たいていは見られるものです。
30歳を過ぎているのに、縦の線が見られない場合は、年齢よりも肉体が若々しい証拠と考えても良いでしょう。
爪にできた白い点は病気?
この爪にできた白い点は、単純に空気が爪の中に入っただけのことで病気とは関係ありません。
子供や女性に多く見られますが、まったく気にすることはありません。